設計者コラム
#061 カム計算
以前にOpTaliXに標準で搭載されている、ズームレンズ設計などに使用されるカム計算機能について本コラム(#047 カム計算(z2o))に書いたことが有ります。
こういう機能が搭載されていることについては、非常に好感が持てますし配慮が行き届いていると感じています。
Zemaxにはこの機能が搭載されていないため、マクロにて実装してみました。
OpTaliXの内部でどのように処理しているのかは不明なのですが、外側から色々操作し観察した感触から、『多分こんな感じ』というあたりを付けてZemaxマクロで実現してみました。
同じレンズデータをZemax、OpTaliXの両者で処理してみて、ほぼ同一の結果が得られるようになったので取りあえず満足しています。
恐らくこれをOpTaliXに逆輸入して、OpTaliXのマクロで再実装も可能だと思います。あまり意味はありませんけど…。
カム計算は一筋縄ではいかない、結構難しい処理の一つだと思います。どちらのプラットホームでもマクロが使えるので、自分の思うアルゴリズムで実装可能なのは大変助かります。