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設計者コラム

#091 光学CADへの特許データ入力

レンズ設計を始めるにあたっていきなりゼロベースから始めることは稀で、仕様の近い既存のデータから始めることが良くあります。
特に複雑な光学系はそのような傾向があります。
そんなとき特許検索で出てきたデータをZemaxなどに入力することになるのですが、これが結構大変。
例えば最近の撮像系を例に挙げると面数が多いだけではなく非球面も多用していて、ちまちま入力していると長時間かかってしまうことはしばしばです。
特許データは特許情報プラットホーム、"J-PlatPat"で検索出来ますし、PDFファイルとしてダウンロードも可能です。
大抵のレンズ特許は詳細データが記載されていて、これを入力していくわけです。
結構最近の特許データですと、PDFファイルからコピー&ペーストでデータをZemaxへ入力可能なことがしばしばです。
こうなったらしめたもの。
数表全体をコピーして、エクセルにペーストしようとすると出てくるテキストファイルウイザードを使えばキレイに貼り付けできます。
ところどころズレることもあるので手作業で配置しなおします。
そのうえでエクセルから曲率半径や厚みの列を全面にわたってコピーするとZemaxに一挙にペーストすることが可能です。
例えば面数が1~10面までデータがある場合、エクセルでその範囲を選択&コピーしたのち、Zemaxの曲率半径列の1~10面を選択してから貼りつければ一挙に完了します。
厚みデータなども同様にペーストできます。
中には数表に見えていて、実は画像だった、ということもあります。そういう時は諦めて一つずつ入力しましょう。
この方法でだいぶ迅速に作業が出来ますし、なにより入力数値の打ち間違いが無くなります。

試してみてください。