設計者コラム
#059 主点位置
レンズ設計をしていると、『主点位置』情報をしばしば必要とします。
主点位置の詳細は割愛しますが、特にズームレンズを設計する場合には各群の主点位置情報は必須です。
Zemaxには光学系全体の主点位置を計算してくれる機能『主要点データ』があります。
しかしながらコレ、任意の面が指定できません。
つまりズームの構成群毎の主点位置は計算できないんです。
もっとも各群毎のデータファイルを作り直せば、各群が光学系全体になりますから、主要点データ機能で計算可能になります。
でもそんなの面倒くさい。
一方でOpTaliXにはsh1, sh2というコマンドがあってそれぞれ前側、後側主点を計算してくれますが、開始面と終了面が指定可能です。
つまり、各群の主点位置が求められます。
そこでZemaxにもこの機能を搭載してみました。
プログラムステップ数としては大してことは無いのですが、結構便利になりました。
手計算で主点位置を求めるのって、結構面倒くさいのですよ…。