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設計者コラム

#042 Zemax to OpTaliX

ZEMAXはもうかれこれ10年以上使っています。
日常使う機能はほぼ内容やクセを把握していて、足りない部分はマクロや外部プログラムの作成で対応しています。
かなり手になじんでいますし、自分の体の一部のようになってきています。

そんな光学設計ソフトZEMAXですが、少しずつ他のソフトに軸足を移していこうと思い始めました。
他のソフトとはOpTaliX。
なぜソフトを切り替えるのか、その理由はZEMAXをお使いの方にはご理解いただけると思います。

光学設計ソフトと言えばCodeVとZEMAXが二大巨頭で、大抵の方はどちらかを使っていることが殆どです。
OpTaliXはそんな中でかなりマイナーな存在ですが(失礼!)、一番大切な機能については全く問題ないレベルですしマニュアルも懇切丁寧。
使い勝手の違いに関しては慣れていくしかないと思いますが、今まで沢山作ってきたZEMAXマクロの移植作業も非常に楽しみです。
既に収差制御用オペランドも、少しですがZEMAXと同じ流儀と名称のOpTaliX関数を作りました。
こういった光学ソフト上のプログラミングは、ソフトの根幹部分に対する理解を早めるためには非常に有効な方法です。

色々とOpTaliXの凄いところはあるのですが、まず最初に他の光学設計ソフトで作られたファイルのインポート・エクスポート機能が挙げられます。
競合ソフトのファイルを読み込むという機能は、後発のソフトなどによく見られる機能ですが、エクスポートまで出来るのは珍しいと思います。
勿論ZEMAXファイルもインポート・エクスポート可能です。
今までの資産がそのままOpTaliXでも使えますね。

次回以降、両者の相違点やカスタマイズなどについて書いていこうと思います。