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設計者コラム

#020 Zemax OpticStudio 17.5リリース

Zemax OpticStudioが17.5にアップデートしました。
早速使っています。
メジャーバージョン17は14〜16へとバージョンアップした時と比較すると随分機能強化されている感触があります。
正直なところ14〜16はGUIデザインが変わっただけで13と機能的にはあまり変わらない感じでした。

今回のバージョンアップでも色々と機能が強化・付加されているのですが、興味を持ったのがZPLマクロをコマンドラインから実行する機能。
最初はZemaxを立ち上げた状態で、別途開いたコマンドライン画面からマクロを呼び出せるのかと思いましたが、そうではありませんでした。
Zemaxをコマンドラインからマクロファイルに関する引数付きで立ち上げると、そのマクロを自動実行してZemaxが自動的に終了するものです。
ですのでZemax画面でマクロの処理結果を表示するようなタイプのマクロ(私は勝手に『バッチ型マクロ』と呼んでいます)では結果を見る前にZemaxが自動終了してしまうのでこの用途には使えません。
マクロの中でテキストファイルをオープンして結果を書き込むようにすれば、マクロの結果を活用することが出来ます。
収差図といった光学系の様子を見ることの出来るグラフなどを見ずに、とにかく大量のレンズファイルに対して決まった値を自動的に取り出したいといった目的には適っていると思います。

本当は冒頭のようにZemaxを立ち上げた状態でコマンドラインからマクロを実行できるような機能が欲しかったのですが、これは拡張機能プログラミングで自分で作るしかなさそうです、、、。