設計者コラム
#109 zosファイル
Zemaxでは昔から拡張子がzmxのファイルが使われています。
いつの頃からかそれに代わってzosの拡張子を持つファイルがファイル保存の際に選択できるようになり、それが推奨?されていた時期がありました。
zmx形式はテキストファイルなのでテキストエディタで開くことが出来ます。
またzmxファイルの中身は光学設計者なら一見して分かるような内容です。事前にフォーマットを知らなくても理解できるという意味では良い形式だと思います。
反面、zosファイルはバイナリ形式なのでテキストエディタで開くことが出来ません。
zosファイルが導入された際には、確かセキュリティの向上などを謳っていたと記憶しています。
とはいえバイナリエディタで開いて、同じ内容のzmxファイルと比較することで解読することは出来ました。
暗号化などもされておらず、素直にDouble形式で数値などが格納されていました。
セキュリティを謳いながら、セキュリティなど無いと感じた記憶があります。
先日改めて最近のZemaxのリリースノートを読んでいたら、いつの間にかzos形式のファイルフォーマットが廃止されたということが書いてありました。
恐らくzosファイル、評判が悪かったのでしょうね。
実はzosからzmxファイルに変換するコンバータを作っていましたが、未完の状態です。
あまり本気を出さなくて良かったと思いました。