設計者コラム
#062 メーカー混在Nd-Vd図
レンズ設計を行う際、頻繁に利用するのが各種ガラスの屈折率Ndとアッベ数νdをグラフにした図面です。
あと、アッベ数νdと部分分散比θgFの関係を表したグラフも使用します。
ガラスメーカー各社からはこういったグラフが提供されていますが、メーカー間の比較を行っているような資料は見当たりません。
ガラスとプラスチックを両方使用するような光学系の場合、通常はメーカーが異なるので複数のグラフを閲覧する必要が出てきます。
ただ、見るのがとても面倒くさく手間が掛かります。
そこで私は自分で下図のようなグラフをエクセルで作って、一つに纏めています。
このグラフではオレンジ色で示しているのがプラスチック材料、それ以外はガラス材料です。
プラスチック材料がガラス材料と比較して、随分種類が少ないことが分かりますね。
またプラスチック材料は分布がほぼ二か所に限定されています。
ともあれ、このように纏めた図を作ると設計作業がはかどるというTipsでした。