設計者コラム
#035 テレセン性(2)
前回の続きです。
上図のようなレンズの場合、光線図を見ればテレセン性が良くないことは一目瞭然です。
では実際にどのような角度で光線がセンサに入射しているのかを調べれば良いのでしょうか?
ZEMAXにはその機能が搭載されています。
メニューの『解析』タブを押すとその下に幾つかアイコンが現れますが、
光線とスポット ⇒ 像高に対する入射角
以上のようにメニューを辿ると下図のようなグラフが現れます。
グラフの横軸は画角や像高を表し、縦軸がセンサ面法線に対する入射角になります。
グラフの注釈にあるように、上側マージナル光線、主光線、下側マージナル光線の代表的な3本の光線についてグラフが描画されます。
この例では主光線が最大画角で45度を超えていますからテレセン性は相当悪い事例です。
またこの機能だけではなく、
光線とスポット ⇒ 単一光線追跡
でも設定次第で同様の結果が得られます。
色々と試してみてください。