設計者コラム
#031 ZEMAXのミックスモード
ZEMAXにはシーケンシャルモードと、ノンシーケンシャルモードがあります。
私も撮像系レンズ設計にはシーケンシャルモードを使い、照明光学系や撮像系のゴースト評価にはノンシーケンシャルモードを使っています。
シーケンシャルモードには通常ほとんどのケースで使用できる面タイプが用意されていて、大抵の場合は用が足ります。
しかしながら通常の非球面式では表現できないような面や、3D CADのファイルで提供されるレンズなどの場合にはノンシーケンシャルモードでは太刀打ちできない場合があります。
このような場合、両方のモードの折衷のような解析方法があります。
シーケンシャルモードにノンシーケンシャルコンポーネントというタイプの面を作り、この面でノンシーケンシャルモードで用意されている面、例えばCAD部品を読み込むわけです。
ちょっと設定が煩雑になりますが、これで光線収差や各光線の座標など普通に計算できるようになります。
結構便利ですよ。