設計者コラム
#027 憧れのハッセルブラッド
学生時代、ハッセルブラッドにとても憧れていました。
ハッセルブラッドって、スェーデンのカメラメーカーです。
当時普通に使われていたフィルムサイズよりかなり大きな6cm×6cmのコマで撮影するカメラです。
アポロ計画で使われて月面の写真を撮影する任務を負っていたり、その他プロ写真家に使われていたりと学生の身分からすると高値の花でした。
物凄く繊細で工芸品レベルのボディデザインに西独製カールツァイスもしくはシュナイダークロイツナッハ製の高性能レンズを搭載と、眩暈がするほどでした。
決定打はアンセル・アダムスという米国の写真家が、アメリカの国立公園で撮影したモノクロ写真です。
それはもう、とんでもなく綺麗な写真で自分もこんな写真を撮影してみたいと思うほどでした。
振り返ってみると自分が撮影する写真のスタイルとか、そもそもレンズ設計をするようになったのはハッセルブラッドのお陰かもしれません。