設計者コラム
#026 最適化速度
ZEMAXは設定によってはあからさまに最適化速度が遅くなったり早くなったりすることがあります。
典型的な例は
①ビネッティングファクタの逐次更新
②実像高指定
の二つで、どちらも劇的に遅くなります。
考えてみれば当たり前なのですが、①は最適化によって変化していく光学系の光線の蹴られ状態を逐一調べなくてはいけないので遅くなります。
②は指定した像高に到達する光線は先見情報が無いので事前に分からない事に起因します。このためイタレーションで探す作業が入るから遅くなりますね。
最適化はさっさと済ませてしまいたいので、①と②は結構悩ましい問題です。
色々とZEMAXを誤魔化す方法はあるのですが、ケースバイケースなのでいつも使えるこれといった方法が無いのが面倒くさいところです。
どうにかならないものですかね、この問題。