コプトン光学設計(ロゴ)

レンズ設計・製作、技術・ノウハウ移転サポート

コプトン光学設計コプトン光学設計




設計者コラム

#015 ZEMAXのクセ

私は某光学会社勤務時代、レンズ設計には社内で開発された内製ソフトを使用していました。
今では汎用光学設計ソフトとしてCodeVやZEMAXを使用することが普通ですが、大手の光学会社は結構内製ソフトを使用していたようです。
社外に出ますと今までのソフトを継続して使用するわけにはいきませんから、ZEMAXを選択して今に至ります。

ZEMAXを使い始めて面食らったことをよく覚えています。内製ソフトがやってくれていたあんなことやこんなことがZEMAXでは当たり前のように自分でやらなくてはならない事が結構多く、当初は試行錯誤でした。
随分と慣れてきましたが、今でも苦労するのが『光線を通す』ことです。
レンズ設計ソフトなので光線が通ってくれることは当たり前なのですが、特に超広角で絞りがレンズの中にあるような光学系は今でも苦労します。
通るはずの光線が通らない、通っているけれども光線収差やMTFの解析結果が腑に落ちないなどの現象が起こります。
もうこうなると試行錯誤です。色々な設定を経験に基づいて変更しながら様子を見ます。最適化途中でこの状態が変わることも多いので、時々設定変更などの苦労があります。
本当はソフト側で完全に光線を通してくれるのが良いのですが、、、。